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2009年7月15日 (水)

弘法のさかさ杖(東御市地蔵峠)

東御市側から地蔵峠を登って行って、ツツジの湯の丸高原へと行く途中に、弘法のさかさ杖と呼ばれているシナノキの巨木があります。地蔵峠はその名の通り峠道沿いにに石仏が点々と設置してありまして、ふもとから頂上に向かって番号がふってあります。弘法のさかさ杖は、ちょうど五十番目にあたる石仏のところです。

Sakasa

逆さ杖の伝説の内容は、近くの案内板にあるとおりです。

Sakasa3

逆さ杖の伝説は各地域の大木にまつわる伝説として数多くの類型が見られるパターンでして、先に紹介した石芋伝説と並んで全国各地に広く分布しています(沓掛の石芋の青木村にも、弘法の逆さ杖と呼ばれている大木があります)。
逆さ杖の伝説自体が珍しいわけではありませんが、案内板の通りに、この大木がシナノキであるということに面白さがあります。

シナノキは一説によると、「信濃」の語源になっているとされています(シナノを科野とも表記します)。その説によると、シナノキの皮から盛んに繊維をとっており、その繊維で作った織り物が信濃国の経済を支えていたようです。信濃国から送られた大和朝廷への献上品の中に科野布と呼ばれる織物が数多くあったことが記録されていますが、これはシナノキの織物であるとする説もあります。

いずれにせよ、信州において昔からシナノキが重要な位置づけにあったことは間違いなさそうですし、それは弘法大師が生まれる遥か前からずっと続いてきた歴史なのです。

Sakasa2

シナノキの太い幹を見上げて、そんな歴史ロマンに想いを馳せるのも楽しいと思います。

より大きな地図で 弘法のさかさ杖 を表示

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