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2008年12月23日 (火)

信州大学繊維学部講堂

先日、フリーペーパー真田坂の取材で信州大学繊維学部の講堂に写真撮影に行ってきました。

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繊維学部講堂は昭和2年の建造です。信州大学繊維学部は、もともとは上田蚕糸専門学校という独立した学校だったのですが、戦後になって信州大学へと吸収されました。従ってこの講堂は、上田蚕糸専門学校時代のものということになります。
上田近郊の大正ロマンの建物として最も高名なものですので、私としては以前からとても興味がありました。一般公開はされてはいませんが、今回は特別に建物の中にまで入らさせていただきました。

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講堂内部です。想像していた以上に素晴らしい建物でして、さすがは国の礎となっていた蚕業の学校の講堂だと感動させられました。講堂と言うよりもお洒落なダンスホールといった趣ですし、上田近郊でこれほど凝った作りの当時の建物はちょっと思い当たりません。
一般公開されていないのが非常に惜しまれるところですが、それだけにこの空間を今は独占できているのだ、と変な感動を覚えました。

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照明器具もなかなか洒落たものでして、飯島商店にもこのレベルの照明器具が欲しいなとついつい思ってしまいます。

さて、蚕の学校ということで、この講堂内には蚕に関係するデザインが各所に見られます。

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両方とも演台の写真なのですが、上の写真は蚕蛾と繭のレリーフでして、下の写真は桑の葉のレリーフです。

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演台の横にある柱の台座ですが、これも桑の葉が使われています。

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講堂正面入口の天井板の換気口です。二つの繭を囲んで蚕蛾が4匹いるのがわかります。

もちろん、上田地域内で類を見ないような昭和初期の建物であることは間違いありませんが、日本唯一の蚕業専門学校という性質をよく表した講堂のデザインを見ていますと、日本が誇る文化遺産であると言ってもけっして過言では無いと思います。

現在、繊維学部講堂は飯島商店の建物と同じく国の登録有形文化財になってはいますが、、もっと重要な文化財としての扱いを受けてしかるべきなのでは無いかと思ってしまいます。

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上田近郊の名勝・名所・文化財」カテゴリの記事

コメント

記事はどんな内容で、どの写真が使われるんだろうと楽しみにしていました。講堂のデザインセンスは素晴らしいし、照明器具にもため息が出ました。
人に歴史があるように、建物にも。講堂はいろんな人の声を聞いてきたんだろうなと思います。

それから、フリーペーパー真田坂は読み応え見応えがありますね。これが無料なの?って、感心してしまいます。ただ、15・16号は先週の木曜日、14号はその翌日だったので、待ちくたびれました。

投稿: 旅の途中Can子 | 2010年4月30日 (金) 19時12分

旅の途中Can子様
繊維学部講堂は本当に一般公開されていないのが惜しい建物です。
上田が誇る建築として後世に残していくべきでしょうし、いつかは一般公開していただいて、その価値をいろいろな人に見てもらいたいと願っております。

さて、真田坂をご覧になっていただいているとのこと、ありがとうございます。
また、Web上へのアップロードが遅れてお待たせしてしまいましたこと、大変に申し訳ございませんでした。
旅の途中Can子様のご意見に、担当者一同、「楽しみに見ていただけている方が居たんだ、これはやり甲斐になるね」と話合って来たところです。

真田坂は世間一般のフリーペーパーの方向性とはかなり趣が違い、宣伝・広告の類を極力排除しております。
上田の文化・歴史面の着目と発掘が主眼となっていますが、これは編集に携わっている松尾町商店主たちの見識によるところが大きく、意外と商店主は文化人が多いのです。
とはいえ、なにぶん素人が一から作っているものですので、若干のお見苦しい点には目を瞑っていただきたく、これからもフリーペーパー真田坂をよろしくお願いいたします。

投稿: 飯島商店 | 2010年5月 1日 (土) 10時37分

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