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2008年9月16日 (火)

鼠宿と唐猫神社(軻良根古神社)

塩尻岩鼻で紹介した篠ノ井有線放送のページでもありましたが、岩鼻を噛み切って相打ちとなった鼠も唐猫も、その名が地名となって千曲川の下流域に残っています。

上田盆地の湖の水に押し流され溺れ死んだ大鼠は坂城町に打ち上がったと言われており、「ねずみ」という地名が残っています(大体の位置)。
地図からも分かるように、ねずみは岩鼻を挟んだ塩尻の向こう側に位置しています。北国街道の難所ということと、上田藩と松代藩の境界ということで宿場町として栄えていました(鼠宿と言います)。

Nezumi

これが現在の鼠宿の様子です。
現在となっては宿場町であった頃の名残はわずかになってしまっていますし、すぐ横に車通りの激しい国道18号線がありますので風情という点では少々難がありますが、花壇があったり往時の橋の名前を紹介してあったりと、それなりに整備はされてきています。

一方の唐猫はさらに千曲川の下流にまで流され、長野市の篠ノ井地域に打ち上がったと言われています。息絶えた唐猫を祀ったのが唐猫神社だと言われており、篠ノ井橋のほど近くに現存しています(大体の位置)。

Karaneko

これが唐猫神社でして、私も初めて行ってみたのですが予想以上に立派な神社で驚きました。広い境内や立派な社叢がありますので、かなり由緒ある神社なのではないでしょうか。唐猫には失礼ですが、猫を祀ったにしては少々立派過ぎます。

Karaneko2

軻良根古(「からねこ」と読みます)が正しい漢字でして、通称の方の「唐猫」はこの読み方を捩ったものなのでしょう。しかし、古来の渡来人を神として祀ったという説もありますが、「からねこ」が何を指しているのかは結局のところ不明のようです。不明なのですから、猫の神社でも良いような気もしますし、そちらの方が夢があって楽しいとも思います。

ちなみに鼠宿も藩の境ですので、越境者を門番が「寝ず見」していた宿、が語源ではないかという説もありまして何とも興ざめな話ですが、これも確実なことはよく分かっていないところだと思います。

上田盆地から篠ノ井の唐猫神社まで30km程度ですが、この距離を一つの唐猫伝説が繋げているわけです。他の上田地域に伝わっている民話にはあまり例が無い壮大さだと思います。トムとジェリーよろしく、上田盆地から篠ノ井まで猫とネズミの大喧嘩で出来た土地だとすると、子供たちにも喜んでもらえるお話だと言えるのではないでしょうか。

関連記事:岩鼻(半過岩鼻)塩尻岩鼻鼠大明神(鼠神社)

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コメント

少し調べなおしてみましたが、どうやら唐猫神社がこれほどに立派なものになったのは、やはり「猫」と深い関係があるようです。
上田を中心として昭和初期までこの一帯は養蚕産業が盛んでして、ネズミの害というものは死活問題でした。ネズミの天敵の猫を祀った唐猫神社は、ネズミ除けに霊験あらたかだということで相当な寄進を集めていたようです。立派な社殿や社叢はこれらの寄進によって整備されたもののようですので、「猫」様様といったところでしょう。

投稿: 飯島商店 | 2008年10月13日 (月) 21時04分

古い記事にコメント失礼します。
いつか「軻良根古神社」に興味を持たれた方がこの記事をご覧になられ、このコメントをご覧になられる事があったら、と思いコメントをさせて頂きます。
軻良根古神社は元々は「唐猫神社」が社号の表記でしたが明治11年、明治天皇の行幸に合わせて神社庁に届け出て現在の「軻良根古神社」の社号へ表記を変更致しました。
ですので「唐猫神社」の通称、ではなく、「唐猫神社」は「軻良根古神社」の社号のかつての表記になります。
2017年5月11日現在、インターネット上に軻良根古神社についての詳しい記載が無いため、この場をお借り致しました。

※ご参考までに…軻良根古神社の詳しい事を地元である上篠ノ井の方が詳しく纏めて下さった書物が、地元の家々に配布され、保管されています。(他、上篠ノ井=旧・篠ノ井の歴史を纏めた書物も合わせて保管されています。)

投稿: | 2017年5月11日 (木) 01時56分

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