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2008年6月 3日 (火)

真田本城(松尾新城)

松尾古城に引き続き、もう一つの松尾城である真田本城について紹介します。

真田本城は国道144号線のバイパス沿いにある城で、松尾古城に比べて険しさはあまり感じられない山城です。要塞といった様相の松尾古城と比べて防御にはさして適してはいませんが、規模、地の利から考えて上田城築城前の真田氏の本拠地として最有力視されています。

確かに、当時の水の手と思われる場所からは今もふんだんで清冽な水が湧き出していますし、

Honjo1

郭の北側には段差のある広い平場が続き、居住性は決して悪くなかったことが推測できます。

Honjo3

真田本城のメインである郭の部分は、丘の稜線伝いに200mほどの長さで細長く3つ並んでいます。

Honjo5_2 主郭

Honjo4 主郭の土塁跡

Honjo6 二の郭

Honjo7 三の郭

当時の山城としてはかなり規模が大きく、真田の町との行き来も容易なところが、上田城築城までの真田昌幸の本拠地であると考えられている所以です。

また、真田本城からの見晴らしは今も昔も素晴らしく、上田の町から真田の町まで一望することが出来る為、戦略本部としての役割も大きかったと思われます。

Honjo8 上田市側の眺望

Honjo9 真田町側の眺望

しかし、上田城を築城して本拠地とするまで、真田氏の居館がどこにあったのか、はっきりしたことは現在も分かっていません。諸説ありますがいずれも後世の推測に過ぎず、真田氏が残した数ある歴史ミステリーの一つです。

実は、真田氏はその出自からしてはっきりしたことが分かっていません。海野氏の血を引いていると伝えられていますが、この出自は捏造であるとの説があります。松尾古城のところで紹介した日向畑遺跡の多宝塔は人為的に破壊され土中へと埋められた形跡があるのですが、これは真田氏が自分が海野の嫡流であると詐称するために自らの手で先祖の墓所を隠蔽したのだ、という説すらあります。十勇士や忍者伝説など、史実・後世のフィクションも織り交ぜて色々と創作するだけの余地が、真田氏にはあるのです。現在に残された数多くの遺構を眺めて、自分なりのミステリアスな真田氏へと思いを馳せるのもまた楽しいかもしれません。

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