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2008年6月21日 (土)

虚空蔵山とナンジャモンジャの木

下の写真の山が虚空蔵山です。この虚空蔵山の山頂に市の天然記念物に指定されているナンジャモンジャの木があります。ナンジャモンジャの木は上田七不思議のひとつに数えられ、古くから上田の人に親しまれていたようです。

Kokuzou5

虚空蔵山は太郎山連山の西に位置し(写真のいちばん右端が太郎山の山頂です)、写真でも何となく分かるとおりに、切り立った崖が多くかなり険しい山です。市民の山と親しまれている太郎山と違い、登山する人もほとんど居ない山です。
虚空蔵山の登山道はいくつかありますが、今回は座摩(ざますり)神社からの登山ルートで登りました。秋和の西友から塩尻の旧北国街道へと数百メートルほど進んだところの道沿いに、座摩神社へと登る急で長い石段の入り口があります。

Kokuzo4

座摩神社です。養蚕の守り神として歴史は非常に古く、平安初期の頃から信仰されていたようです。このことから塩尻の養蚕の歴史は、日本全国的に見てもかなり初期の頃から続いていると言えるようです。

さて、座摩神社の脇(上の写真では社殿の左手)に虚空蔵山の登山道入り口があります。登山道は途中までは分かりやすいのですが、しばらく登っていくとどこが道なのかはっきり分からない箇所がいくつかあります。私も初めて登ったときには登山道を途中で見失って、登頂を断念した経験があります。

登山道沿いには必ず、青や白や赤のテープや紐が木の幹や枝に括り付けてありますので、これを目印にして登ります。そうしないと迷います。

Kokuzo1

かなり荒れて急な道が続きますが、

Kokuzo2

道の横から見える断崖絶壁の数々を見ていますと、これでも登りやすい尾根なのだと言えるかもしれません。登頂には一時間半から二時間程度かかります。

ですが、切り立った絶壁に囲まれた山ですので、山頂からの眺めは太郎山の比ではありません。上田市の町並みを完全に一望できますし、この眺望は上田近辺の他の山では味わえないような独特なものです。

Kokuzo3_2

写真ではあまり迫力が伝わらないと思いますが、まさに鳥になって上空から上田市を眺めおろしているような錯覚を味わうことが出来ます。

さて、ナンジャモンジャの木ですが、山頂から和合城へと降りる道の途中にあります(和合城への道は山頂に案内板があります)。山頂から5分程度降りたところに、小さな石の祠があり、「ナンジャモンジャの木」と標識がありますのでそれと分かります。

Nanja1_2

写真の石祠の後ろにある木がナンジャモンジャの木です。上田七不思議にあったナンジャモンジャの大木はすでに枯死してしまったようでして、この木は元の木があったところから再生して生えてきた二代目のナンジャモンジャの木だそうです。

Nanjya2

かなり急な斜面に生えていますので、幹の部分まで近づくことはできません。

ちなみにナンジャモンジャの木の正式名称はフジキ(ヤマエンジュ)と言います。大豆やピーナッツと同じ、マメ科の植物です。

Nanjya3

葉の形を見ると、確かにマメ科特有の葉の形をしています。

ナンジャモンジャの名称は日本全国各地にあるようでして、文字通り「なんじゃこれは」とか「なんていうもんじゃ」という意味のようです。その土地その土地で、あまり見られない珍しい木を指す呼称です。

フジキは暖地では決して珍しい木ではありませんし、家具の材として使用されています。ですが、上田近辺の東北信地方では虚空蔵山以外ではまず見られない木だったのです。どちらかというと熱帯性の気候を好むフジキが、なぜ海抜1000mを超えるような冷涼な気候の虚空蔵山山頂付近にのみ生えているのか、なぜ麓の上田盆地には全く生えていないのか、というのは植生学的に非常に興味深いところです。

現在では、虚空蔵山山頂まで行かなくても、ナンジャモンジャの木は塩尻小学校校庭に移植されていますので、そこで見ることが出来ます。ですが、ナンジャモンジャの不思議を体感するには、やはり虚空蔵山の当地で見てみることをお勧めします。

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